こんな人にオススメ
・髪の毛がヘアカラーやパーマでハイダメージ
・年齢と共に髪の毛が痛んできた
・髪の毛を毎日巻いている
・傷みにくいカールアイロンを探している
この記事は、カールアイロンを7種類使う大作が書いています。
痛まないカールアイロンやストレートアイロンはありません。
しかし、傷みにくいカールアイロンや、ストレートアイロンはあるのは事実です。
ここでは、カールアイロンによって、髪の毛がダメージする原因やダメージさせない方法をご紹介します。
Contents
『カールアイロンで痛まない』なんて事はない

ヘアビューロンやリファなど高価なアイロンが最近は沢山、販売されています。
これらのアイロンは、仕上がりのツヤ感や柔らかさなどが売りになっています。
しかし、ヘアアイロン全般に言えますが、『どんなアイロンでもダメージはする』と言う事です。
このダメージが大きいか小さいかの違いがあります。
デジタルパーマとパーマの違いを知っていますか?
デジタルパーマの方が艶が出て一見するとダメージが少ない様に思えます。しかし、髪の毛内部はデジタルパーマの方がダメージレベルは高いです。
基本的に、髪の毛に熱を入れると、艶感が出ますので、ダメージが分からなくなります。
では、カールアイロンによって髪の毛が痛む原因ってなんでしょう?
初心者におすすめのカールアイロンはこちら

カールアイロンで髪の毛が痛む理由
カールアイロンで髪の毛が痛む原因は、『熱』と『摩擦』です。
特に、摩擦よりも熱によるダメージが大きいです。そして、熱によって水分が蒸発する事でタンパク変性が起こります。
タンパク変性とは
熱によりタンパク質が固まる事です。生卵が茹で卵になる仕組みです。180℃でタンパク変性が起こると言われています。
難しい事は省略しますが、要するに『熱』でカールを作っている限りは、ダメージをします。
カールアイロンで、できるだけダメージしない様にする為には、温度とプレートが大事になります。
なぜなら、温度=熱 プレート=熱の伝わり方になりますので、ダメージはカールアイロンの温度とプレートの材質によって大きく変わります。
プレートの材質比較
セラミック | 摩擦が少ないが耐久性があまりない |
---|---|
チタン | 摩擦が多く引っ張る力が強い 耐久性がある |
テフロン | 摩擦が多く引っ張る力もそこそこ強い 保温性が高い |
一般的には、この3つの材質が使われていますが、最近はもっと種類が増えてきています。
特に、セラミックの定義が曖昧で、メーカーによって材質の中身を判断するのは難しくなっています。
実際に、各メーカーの各商品(カールアイロン)のプレート材質をまとめてみました。
各メーカーのプレート材質について
熱を伝えれる最も重要な部分の『プレート』ですが、いろいろなメーカーが色々な材質でカールアイロンに使われています。
カールアイロンごとにまとめてみました。
商品名 | プレート材質 |
---|---|
アイビル DHアイロン | セラミック |
アイビル D2アイロン | アルミ |
クレイツ カールアイロン | クレイツイオンセラミック加工 |
クレイツ エスペシャルカール | クレイツイオンゴールド加工 |
クレイツ グレイスカールS | クレイツイオンゴールド加工 |
クレイツ カールプロSR | クレイツイオンチタニウム加工 |
クレイツ エレメアカール | プレミアムクレイツイオン加工 |
クレイツ ホリスティックキュア | キュアクリスタルプレート加工 |
ヘアビューロン 2D Plus | 独自セラミックス |
ヘアビューロン 3D Plus | 独自セラミックス |
ヘアビューロン 4D Plus | 独自セラミックス |
ラディアントロル | シルクプレート テフロン加工 |
ラヴィエル | チタンコーティング |
サロニア セラミックカールアイロン | セラミックコーティング |
ノビー プロテクトイオンヘアーアイロン | アボガドオイルコーティング |
アレティ カール アイロン i84BK | チタニウムコーティング |
アレティ カール アイロン i85B/GD | セラミックコーティング |
プレミアムクレイツイオン
数十種類のミネラルを含み、動植物の細胞活性に効果的に作用する遠赤外線の一種を放出する天然鉱石をパウダー状にした多元素含水ミネラル鉱物を高配合
ホリスティックキュア キュアクリスタル
数種類の天然鉱石やミネラルをミクロパウダー化して独自配合
ヘアビューロン
独自セラミックス 180℃でタンパク変性を起こさない
※セラミックは狭い意味では陶磁器などの意味を指しますが、最近では無機物を加熱処理した焼結体をさします。
こう見ると沢山の種類があり、名称をまとめて欲しいと思いますが‥
面白い事が分かります。
それはセラミックの意味が曖昧なことです。セラミックは陶磁器の事もセラミックで金属を加熱したものもセラミックと言います。
つまり、セラミックとプレートの表記があるものは、詳しい材質は企業秘密という事です。
しかし、唯一タンパク変性を起こさないと明記されていたカールアイロンがありました。
それは、ヘアビューロンです。
痛みにくいカールアイロンは?
結果、痛みにくいアイロンは、ヘアビューロンになります。
ヘアビューロンの詳しい記事はこちら

180℃でもタンパク変性を起こさないようにプレートが独自の素材で作られています。
しかしヘアビューロンはかなり高額な商品です。
他にも、特殊なプレートを使っているカールアイロンがありました。比較的ダメージしにくいカールアイロンになります。
- クレイツ ホリスティックキュア キュアクリスタルプレート加工
- クレイツ エレメアカール プレミアムクレイツイオン加工
この2つは同じクレイツメーカーでも、プレートの材質が特別になっています。
ホリスティックキュアの詳しい記事はこちら

- ラディアントロル
このカールアイロンも、他メーカーにはないシルクプレートでテフロン加工されています。
※テフロン加工とは
フライパンなどにも使われる加工です。2層以上のフッ素加工で、滑りが良く滑らかな加工です。
ラディアントロルを詳しく見る

- アイビル D2アイロン
アイビルのD2アイロンは唯一のアルミプレートです。
アルミはとても軽く丈夫です。熱の伝わり方も良くカールアイロンに使われているのは珍しいです。
アイビル D2アイロンの詳しい記事はこちら

痛みにくいカールアイロンを使う事も大事ですが、巻く前のケアや日頃のケアも重要です。
カールアイロンで痛まないようにする設定温度と日頃のケア

カールアイロンでなるべくダメージさせない為にプレートの材質について書きましたが、次は日頃の設定温度とケア方法です。
熱によるダメージは、ヘアカラーやパーマなどのダメージとは違い、見た目以上にダメージしてる事もしばしばあります。
カールアイロンの設定温度
アイロンは180℃以上で、3秒間あてるとタンパク変性を起こします。
なので設定は180℃です。と言いたい所ですが、カールアイロンに関しては、設定温度よりも約20℃ほど低いのが実際の温度になっています。
実際に挟んだ温度を計測していますので、まとめてみました。
アイビル DHアイロン
設定温度190℃
実際の温度122℃

アイビル D2アイロン
設定温度190℃
実際の温度124℃

クレイツ エレメアカール
設定温度220℃
実際の温度160℃

クレイツ ホリスティックキュア
設定温度190℃
実際の温度164℃

ヘアビューロン 4D Plus
設定温度180℃
実際の温度155℃

ラディアントロル
設定温度200℃
実際の温度 145℃

ラヴィエル
設定温度200℃
実際の温度157℃

ストレートアイロンと違い、設定温度より実際の温度が低いので、カールアイロンは180℃をあまり意識しなくても大丈夫です。
挟んだ時の温度は+10℃ぐらいになります。
低い温度に設定して、カールがつきにくくなり、時間がかかると逆にダメージしますのでご注意ください。
名称 | 設定温度 | 実際温度(片面) |
アイビル DHアイロン | 190℃ | 122℃ |
アイビル D2アイロン | 190℃ | 124℃ |
クレイツ エレメアカール | 220℃ | 160℃ |
クレイツ ホリスティックキュア | 190℃ | 164℃ |
ヘアビューロン 4D Plus | 180℃ | 155℃ |
ラディアントロル | 200℃ | 145℃ |
ラヴィエル | 200℃ | 157℃ |
より正確な温度で巻きたい場合はホリスティックキュアのアイロンが最も誤差が少ないです。
逆にアイビルは、低めの温度になっています。同じぐらいの設定温度でも誤差が生まれますので、巻きにくいなーと思っている人は、実際に温度が何度出ているのか確認してみてください。
カールアイロンで巻く場合の日頃のケア
最も重要なのは、日頃のケアです。シャンプーやトリートメントで髪の毛をケアする事も重要です。
しかし、1番は巻く前の『オイル系のアウトバスの使用』です。
特に、熱で反応する流さないトリートメントをつけましょう。
巻く前のケアのポイント
- ドライヤーでしっかり乾かす
- アウトバスは少量ずつ使う
- 乾かす前につけ、乾かした後につける
ドライヤーでしっかり乾かす
ドライヤーを使ってしっかり乾かす事は大事です。ポイントとしては、『しっかり乾かす』事です。少しでも、水分が残っているとカールがつきにくく、アイロンに時間がかかります。
アイロンに時間がかかるというのは、タンパク変性を起こしやすく、良いことなしです。
目安としては、触って見て湿ってないまでです。
少しでも湿っていて巻き始めると、ダメージの原因になります。
アウトバスは少量ずつ使う
アウトバスとは流さないトリートメントです。
アウトバスは乾かす前につけ、さらに乾かした後につけます。
クリーム状のものではなく、オイル系で髪の毛をコーティングするのがベストです。
少量ずつ使う理由は、一部分だけ沢山つくのを防ぐ為です。
つけすぎた場合は、ドライヤーで水分を飛ばすか、一度洗い流しましょう。
特に、熱に反応するオイルがベストです。
美容室専売のトリートメントメーカーのハホニコのアウトバスが熱にしっかり反応して、オススメです。

熱に反応しないオイルトリートメントもありますので、気をつけましょう。
カールアイロンで痛まない事はない
最後までお読みいただきありがとうございます。
痛まないカールアイロンはありません。しかし、痛みにくいカールアイロンはありますが、高額なので、日頃の巻く前のケアがオススメです。
自分のペースで髪の毛をケアしていきましょう。
