この記事は、カラートリートメントの色味や色落ちを100本以上検証した大作(@chou_fleu)が書いています。
カラーバター(塩基性カラー)の歴史
まだまだ歴史が浅く日本で解禁されたのは2001年になります。そこからHC染料も解禁になり2つを混ぜた塩基性カラーというものができました。
俗に言うカラーバターやカラートリートメントというものです。
その後マニックパニックが塩基性カラーの主流になりました。
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カラーバターとは?

塩基性カラー剤になります。
塩基性カラーは塩基性染料とHC染料で作られています。
なぜ2種類はいっているのか?
塩基性染料は色味の種類が少なくそれをHC染料で補っています。
色落ちのスピードもお互い違いHC染料が抜けて塩基性染料が抜けていきます。ので片方だけにしてしまうよりも2種類入れた方がいいのです。
ヘアマニキュア(酸性染料)とカラーバター(塩基性カラー)の違い
どちらもイオン結合により色素をつけていることは変わりません。
ダメージ毛にはカラーバターが向いていて新しく生えた髪の毛にはマニキュアが向いています。
(イオン結合の際にマニキュアがプラスイオンに働き塩基性カラーがマイナスイオンに働く為)
髪の毛はカラーやパーマをするとアルカリ性に傾きます。健康な髪の毛は弱酸性です。
髪の毛がダメージしているとイオン結合が切れマイナスイオンが増えます。そこに吸着しやすいのが塩基性染料 (カラーバターの主成分)
逆に健康な髪の毛にはプラスイオンを帯びています。プラスイオンに働くのが酸性染料(マニキュア)になります。
※「+」と「+」は反発して「+」と「−」は引き合います
ちなみに健康な髪の毛はプラスイオンとマイナスイオンが結合している状態です。

この矛盾はマニキュアとカラーバターの色味の入り方の違いに出ています。
勘のいい方ならピンときたはずです。
これはプラスイオンとマイナスイオンが結合している状態です。
ここにマイナスイオンをもつ酸性染料(マニキュア)が付着します。
そうすると

こういう状態になります。
色は入りにくいです。
入りにくいというよりマイナスイオンのいれる場所が少ない…
この状態になるとマニキュアは少し色味が薄く感じます。マニュキアの青や緑が薄く感じるのはイオンの結合がきれてないので弱く感じます。
一方で…
塩基性カラー(カラーバター)は始まりの状態がこれです。

イオン結合が切れている状態でなおかつマイナスイオンがすでに多い状態です。
ではここにプラスイオンの塩基性カラー(カラーバター)をつけると…

こういう状態になります。
結果 マニキュアの色味の吸着は薄く感じカラーバターの方が濃くはいる事になります。
ちなみにマニキュアをダメージ毛に塗布した場合の理論上は…
あまりくっつきそうにないですね…
使う時の注意点(マニア向け)
マニキュアでしっかり色味をつけたい場合は酸性リンスなど少し髪の毛を酸性にふると吸着しやすくなります。
塩基性カラーの場合はアルカリ性のものを塗布する前にふってあげましょう。
今回は少しマニアックなブログになってしまいましたが次はカラーバターを検証していきどのカラーバターがいいのかまとめていきたいと思います。
