この記事はこんな人にオススメ
・ヘアカラーの種類を知りたい
・ヘアカラーを初めてする
・自分に合っているヘアカラーが分からない
・マニキュアやカラートリートメントがしてみたい
今回はヘアカラーの種類について書いているのは、年間3500人ほどのヘアカラーのお客様が来店しているサロンの美容師パンダです。
ヘアカラーは沢山の種類があり、「自分はどのヘアカラーが似あっているのだろう?」と疑問に思った事はありませんか?
今回はヘアカラーの種類について徹底解説していきます。
前半は通常のヘアカラーの種類について書いています。
(ファッションカラーやアルカリカラーと呼ばれている最も身近で種類も豊富なヘアカラーです。)
後半は薬剤ごとのヘアカラーの種類や特徴について書いています。
薬剤から自分に似合うヘアカラーを選びたい人は目次より飛んでください。
Contents
ヘアカラーの薬剤の種類
・アルカリカラー
・弱アルカリカラー
※詳しい記事はリンクを貼っていますのでクリックしてください。
薬剤別に見てもこれだけあります。
まずは、最も馴染みの深い通常のヘアカラー(アルカリカラー 弱アルカリカラー グレイカラー)の色味の種類から触れていきます。
ヘアカラーの種類【色味の系統でまとめてみた】
・アッシュ系
・マット系
・イエロー系
・オレンジ系
・カッパー系
・レッド系
・ピンク系
・パープル系
・バイオレット系
・ブラウン系
・ベージュ系
・グレー系
系統にしてもこれだけ種類があります。
1つずつ特徴みていきます。
その前にこちらをお読みください。
注意!ヘアカラーの種類には色々な呼び方がある
ヘアカラーの名前は色々な呼び方があります。
マーメイドアッシュだったり、ファンキーピンクなど、色味の名前ではない呼び方がついていたりします。
この場合、『マーメイド』は色ではなく、直訳すると『人魚』です。『アッシュ』は『青』なので、人魚青となります。
なんの事か分からないけどイメージできますね。
このように人の受け取り方でイメージというものが変わるような名前で呼ばれている事もあるので、注意が必要になります。
それを踏まえてヘアカラー全種類の特徴を見ていきます。
アッシュ系のヘアカラーの種類
青色になります。言葉の意味では灰色、「くすんだ」になります。最も人気のある色で、くすんだアッシュや透明感のあるアッシュなど幅広い年代に支持されています。
少し強さがあり、クールでカッコいいイメージになります。
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呼び方例
・オリーブアッシュ
・マットアッシュ
・アッシュブラウン
・アッシュグレー
など
呼び方から導きだすと‥
オリーブアッシュ→【オリーブ】緑+【アッシュ】青
マットアッシュ→【マット】緑+【アッシュ】青
アッシュブラウン→【アッシュ】青+【ブラウン】茶色
アッシュグレー→【アッシュ】青+【グレー】灰色
となるので分けて考えると色味が良くわかります。
マット系のヘアカラーの種類
緑色になります。明るさを残したい人に人気な色味です。
赤味を消す効果があり、「赤は絶対イヤ!」という人には絶対的な人気を誇ります。
イメージはアッシュ系より柔らかさがあります。ただし明るさがでるので、さわやかなイメージです。
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呼び方例
・マットアッシュ
・マットブラウン
・エメラルドブラウン
・カーキベージュ
など
呼び方から色味を導き出すと
マットアッシュ→【マット】緑 +【アッシュ】青
マットブラウン→【マット】緑 +【ブラウン】茶色
エメラルドブラウン→【エメラルド】緑 +【ブラウン】茶色
カーキベージュ→【カーキ】緑 +【ベージュ】肌色
イエロー系のヘアカラーの種類
黄色です。この色味にする人は圧倒的に少ないです。なぜならもともと髪の毛の色味が抜けて行く過程で黄色になるからです。
※明るい原色系の黄色は少しニュアンスが変わってきます。
元気なイメージになります。外見を明るく見せたい人にオススメのカラーになります。
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呼び方例
・マットイエロー
・イエローブラウン
など
呼び方から色味を導き出すと
マットイエロー→【マット】緑 +【イエロー】黄色
イエローブラウン→【イエロー】黄色 +【ブラウン】茶色
オレンジ系のヘアカラーの種類
その名前通りオレンジの色味になります。
次で触れるカッパーとは同じ意味合いの色味になりますが、違いを分かりやすく説明すると、オレンジの方が鮮やかです。
カッパーの方がブラウンよりで少しくすんだ感じになります。
こちらのオレンジ系の色味は流行に左右される事が多く、流行りだすと瞬く間に浸透します。
イメージはハツラツとした可愛らしい感じです。
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呼び方例
・オレンジベージュ
・オレンジピンク
・オレンジブラウン
など
呼び方から色味を導き出すと
オレンジベージュ→【オレンジ】オレンジ色 +【ベージュ】肌色
オレンジピンク→【オレンジ】オレンジ色 +【ピンク】ピンク色
オレンジブラウン→【オレンジ】オレンジ +【ブラウン】茶色
カッパー系のヘアカラーの種類
ブラウン寄りのオレンジです。最も日本人の肌馴染みがいい色味です。
オレンジの色味よりも少しダークで老若男女問わず似合いやすいカラーです。
イメージは落ち着いていて、上品な感じです。
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呼び方例
・カッパーブラウン
・ドーリィーカッパー
・ストロベリーカッパー
など
呼び方から色味を導き出すと
カッパーブラウン→【カッパー】茶色よりのオレンジ +【ブラウン】茶色
ドーリィーカッパー→【ドーリィー】ただのイメージ +【カッパー】茶色よりのオレンジ
ストロベリーカッパー→【ストロベリー】ピンクを連想させるイメージ +【カッパー】茶色よりのオレンジ
レッド系のヘアカラーの種類
赤の色味です。こちらは定番の色味です。
ポイントで入れたり、個性を発揮したい場合にはぴったりです。
赤のヘアカラーは発色が良いので、綺麗な色味がでます。
イメージは情熱的や熱いという感じです。
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呼び方例
・チェリーレッド
・レッドアッシュ
・ワインレッド
・レッドブラウン
など
呼び方から色味を導き出すと
チェリーレッド→【チェリー】透明感のある赤を連想するイメージ +【レッド】赤
レッドアッシュ→【レッド】赤 +【アッシュ】青
ワインレッド→【ワイン】深みがある赤を連想するイメージ +【レッド】赤
レッドブラウン→【レッド】赤 +【ブラウン】茶色
ピンク系のヘアカラーの種類
ピンク色になります。
こちらはここ15年でトレンド→定番になったヘアカラーの色味になります。
もともと、少し前のヘアカラーには色相環に当てはまる色味しかなかったのですが、唯一「ピンク」というものができ、24色相環の中に入っていない色味になりました。(無彩色は別です)
なので、「ピンクの補色は?」と聞かれると分からない美容師がほとんどです。
イメージは可愛いとか、キュートな感じです。
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呼び方例
・ピンクアッシュ
・ピンクベージュ
・ピーチローズ
・ピンクブラウン
など
呼び方から色味を導き出すと
ピンクアッシュ→【ピンク】ピンク色 +【アッシュ】青
ピンクベージュ→【ピンク】ピンク色 +【ベージュ】肌色
ピーチローズ→【ピーチ】薄いピンクを連想させるイメージ +【ローズ】赤を連想させるイメージ
ピンクブラウン→【ピンク】ピンク色 +【ブラウン】茶色
パープル系のヘアカラーの種類
パープルは紫になります。
下に書いたバイオレットとの違いがあります。
パープルは鮮やかな紫色でバイオレットは濃い紫になります。パープルやバイオレットは青と赤の色素が入っているカラー剤になりますので、ツヤがでます。
イメージは神秘的なとかミステリアスなイメージになります。
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呼び方例
・パープルアッシュ
・パープルネイビー
・ラベンダーアッシュ
など
呼び方から色味を導き出すと
パープルアッシュ→【パープル】紫色 +【アッシュ】青色
パープルネイビー→【パープル】紫色 +【ネイビー】紺色
ラベンダーアッシュ→【ラベンダー】濃い紫を連想させるイメージ +【アッシュ】青色
バイオレット系のヘアカラーの種類
パープルと似ていますが深い紫になります。
濃い紫になりますので、パープルよりもツヤがでやすくなっています。
イメージは高貴なイメージです。
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呼び方例
・バイオレットアッシュ
・バイオレットブラウン
・バイオレットグレージュ
など
呼び方から色味を導き出すと
バイオレットアッシュ→【バイオレット】紫色 +【アッシュ】青色
バイオレットブラウン→【バイオレット】紫色 +【ブラウン】茶色
バイオレットグレージュ→【バイオレット】紫色 +【グレージュ】グレーとベージュを掛け合わせた造語
ブラウン系のヘアカラーの種類
茶色になります。
ブラウンはもともと髪の毛が持っている色味になります。
ほっといても髪の毛はブラウンになります。
ヘアカラーで使われるブラウン系の色味には
・黄色系のブラウン
・赤系のブラウン
と2種類あります。
若干の違いですが、このブラウンの使い分けでイメージがかなり変わります。
イメージは温もりや重厚感を感じさせる色味になります。
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呼び方例
・ショコラブラウン
・モカブラウン
・マロンブラウン
など
呼び方から色味を導き出すと
ショコラブラウン→【ショコラ】チョコレートの様な深みがあるブラウンを連想させるイメージ +【ブラウン】茶色
モカブラウン→【モカ】薄い茶色を連想させるイメージ +【ブラウン】茶色
マロンブラウン→【マロン】栗の様な茶色を連想させるイメージ +【ブラウン】茶色
ベージュ系のヘアカラーの種類
こちらは肌色、ベージュになります。
ベージュの幅は広く、肌の色と馴染みやすい傾向にあります。
ヘアカラーでは明るめの髪色でしか実現できません。
10レベル以上の明るさが必要になります。
イメージは柔らかさになります。
ツヤがありベージュ系の色味には触れたくなるような柔らかさがでます。
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呼び方例
・ミルクティーベージュ
・モンブランベージュ
・ショコラベージュ
・グレージュ
など
呼び方から色味を導き出すと
ミルクティーベージュ→【ミルクティー】ミルクティーを連想させるイメージ +【ベージュ】肌色
モンブランベージュ→【モンブラン】モンブランを連想させるイメージ +【ベージュ】肌色
ショコラベージュ→【ショコラ】濃い茶色を連想させるイメージ +【ベージュ】肌色
グレージュ→【グレー】灰色 +【ベージュ】肌色
グレー系のヘアカラーの種類
灰色です。唯一色味が入っていない無彩色になります。
もともと、髪の毛は脱色しても何かしらの色味が残ってしまいますので、このグレーを作ることの難しさが分かります。
肌への馴染みはそこまで良くありませんが、他の色味と混ぜることでその色味に柔らかさを備えてくれます。
イメージはお洒落で洗練された感じです。他の色と混ぜることで穏やかさがでてきます。
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呼び方例
・グレーアッシュ
・ホワイトグレー
・ピンクグレー
など
呼び方から色味を導き出すと
グレーアッシュ→【グレー】灰色 +【アッシュ】青色
ホワイトグレー→【ホワイト】白色 +【グレー】灰色
ピンクグレー→【ピンク】ピンク色 +【グレー】灰色
ヘアカラーの決め方
ヘアカラーを決める際には【明るさ】と【色味】を基準にして希望の色をだしていきます。
他にも画像などで選ぶ事もありますが、画像から選んだ場合でも1回この【明るさ】と【色味】に落として考えます。

この画像だと、
【明るさ】は 13レベル
【色味】は マット系
とういように決めていきます。
それぞれ別記事に詳しくまとめていますのでそちらを参考にしてみてください。
色味を決めよう!

外国人風カラーの特徴について
比較的、新しいカラー剤になります。
何が従来のものと違うかというと…
ブラウンの色素がはいっていないのと脱染力が従来のものとは違います。
より青みや今まで発色しにくかったカラーを表現できるようになりました。
ここからは薬剤ごとにヘアカラーの種類を見ていきます。
ファッションカラー
ヘアカラーの中で1番ボリュームが大きいゾーンです。
この様な全体マップになります。

※ファッションカラーは、アルカリカラーの中のグレイカラー以外を指します。
ファッションカラーの中でも、ブリーチをするダブルカラー 最近では染料の濃い外国人風カラーなどの種類があります。
薬剤の種類ではアルカリカラーと弱アルカリカラーに分けられます。
ではどう違うのでしょうか?
アルカリカラーとは?
明るくするのに適しているものです。パワーが強く最も世に浸透しているものです。2剤を弱めトーンダウンにも使います。
セルフカラーの薬剤なども全てこちらになります。
仕組みとしては…
脱染剤と色素がはいっており脱染して色素をいれます。
ひとつで二役やっています。
弱アルカリカラーとは?
アルカリカラーよりも簡単に言うとパワーが落ちています。
取り扱っているサロンも少なくなりました。アルカリカラーで対応できる事が増えてきました。
仕組みとしては…
脱染力が落ちています。脱染力がほとんどありません。
なので色素(色味)を入れる時だけに使われたりします。
アルカリカラーに比べるとダメージ量はかなり減ります。
ちなみに使う上2つを使う場合は…
根元をアルカリカラー 毛先(ダメージ毛)を弱アルカリカラーで染めます。
こうして出来るだけダメージする範囲を一緒にしていきます。
ダブルカラー
2回カラーをする→ダブルカラーと言います。
ブリーチを使用して明るくするヘアカラーと、アルカリカラーを2回する場合もあります。
ブリーチなしで2回カラーをした時の仕上がり

一般的にはブリーチをする場合が多いです。
ブリーチには染料がはいっていません。
単純に明るくしていきます。ブリーチは放置するとどんどん明るくなっていきます。
ブリーチは薬剤の限界が続くまで脱色していきます。
ブリーチの後は、アルカリカラーで染めたり、マニキュアで染めたりと色味に応じて使う薬剤の種類が変わってきます。
グレイカラー
白髪染めになります。
こちらは普通の白髪染めや、最近ではオーガニックカラーなどがあります。
こちらもアルカリカラーと同じ仕組みになります。
通常のアルカリカラーとは何が違うのでしょうか?
それは色素の濃さや量が違います。
白髪にしっかり染まるように濃い目に作ってあります。
白髪に染める前提なので…
ブラウンをベースとしています。
白髪染めの色味の種類が少ないのはブラウンをベースとしてるからです。
基本的には9レベル以上の薬剤はありません。脱色力を強くすると、白髪が染まらないのが原因です。

オーガニックカラー
こちらも白髪染めで使われる事が多いです。
またまだオーガニックの定義が日本では確率されておらず、オーガニック成分が少しでもはいっていればオーガニックを名乗ってしまう事ができるのが現状です。
ほんとうのオーガニックカラーはアルカリ成分も入っていますが通常の白髪染めよりも優しく作られています。
頭皮に優しい白髪染めになるので今後ずっと白髪染めをしていく方はオススメです。

マニキュア【酸性カラー】
マニキュアはイオン結合により色素吸着していきます。
中に入るカラーというよりは表面にくっつけるカラー剤になります。
皮膚や肌につくと色味を取る事が困難になります。つかないように気をつけましょう。
色持ちがアルカリカラーのに比べると少し悪く、シャンプーすると色落ちを感じるぐらい流れていきます。
酸性カラーになりますので髪の毛が酸性の時によく吸着します。
何もしていない髪の毛は弱酸性なのでバージン毛のほうが比較的 染まりやすいと言えます。
カラートリートメント【塩基性カラー】
酸性カラーと同じで、イオン結合により吸着していくカラーになります。
イオン結合の仕方が、酸性カラーとは異なります。
塩基性カラーの場合、髪の毛がアルカリ性に傾いている時の方が、イオン結合(色素がはいる)を強くします。
ダメージしている髪の毛(パーマやアルカリカラーの後)の方が染まりが良いです。
マニックパニックを筆頭に塩基性カラーの種類も増えてきました。

ヘナカラー
ナチュラルな薬草で染めます。
最近のヘナカラーは化学物質を混ぜてあるものが多いです。
純粋なヘナカラーもありますが、分かりにくいですので、気をつけてましょう。
純粋なヘナカラーの場合、1回のカラーではなかなか白髪が染まらない事が多く、何回も繰り返していくカラーになります。
頭皮や毛髪にはかなり優しく(純粋なヘナの場合のみ)その分、手間がかかってきます。

まとめ
これからヘアカラーの種類はまだまだ増えると思います。
変わり種の薬剤では、脱染剤という物もあります。
仕組みが全然違うものでこちらもチェックしてみてください。

ご自身にあったヘアカラーを探してよいカラーライフをお送りください
