炭酸水のヘアカラーとか聞いたことありますか?基本的にはヘアカラーを炭酸水で洗うという事になります。
ちなみに炭酸とは二酸化炭素が水に溶けた状態もしくは水と混ざった状態になります。
よく 炭酸シャンプーするとヘアカラーの色持ちが良くなるとか聞くかも知れませんが…
それって本当なのでしょうか?
20年前はコーラや炭酸を飲むと骨が溶けるなどとよく言われていました。
今では「体にいい」とまでは言いませんがそれに近い事が言われている気がします。
炭酸が頭皮や髪の毛、ヘアカラーにどういう影響を与えるのか解説していきたいと思います。
炭酸水がもたらす効果(ヘアカラーや頭皮)
どういう効果があるのでしょうか?
1つずつみていきましょう。
残留アルカリの除去
残留アルカリとはヘアカラーやパーマなどの後に残るアルカリ剤の事です。ヘアカラーの後のパーマは「少し時間を開けた方がいいですよ」と言われる原因はこの残留アルカリが残っているからです。
なぜこの残留アルカリを除去した方がいいのかというと…
キューティクルを開いているからです。
キューティクルが開いた状態だと外的要因となるダメージをしやすくなります。(紫外線や熱)
残留アルカリはどれぐらい残るのでしょうか?
と言われています。
ヘアカラーやパーマの後に速やかにこの残留アルカリを除去した方がいいわけですね。
その除去に炭酸水がいいと言われています。
もともと髪の毛は弱酸性です。この炭酸水も弱酸性ですので残留アルカリの除去に役立ちます。
ちなみに水は中性なので炭酸水の方がいいとされています。
収斂作用
しゅうれんさようと読みます。
例えば化粧品の化粧水などにも収斂作用があるものもあります。
ようは引き締める効果ですね。
これも弱酸性の力が働いています。
アルカリ性に傾くと伸びます。
ヘアカラーもアルカリ性に傾けて色素をいれています。
逆に酸性に傾くと収斂作用が働き引き締まり硬くなります。
髪の毛の色素が流出しないようにこの収斂作用が働きます。
キューティクルに残った色素除去
これは炭酸水でヘアカラー後に髪を洗うと色素がついたお湯やシャンプー剤がたくさん流れると言われます。これはアルカリカラーをした上で残った余分な色素が表面に付着します。これを炭酸水はしっかり落とすと言われています。
ここから少し私の考察もはいりますので難しかったら読み飛ばしてください。
余分な色素というものが もしイオン結合で付着しているものとしたら…

マイナスのイオンを帯びている電子(アルカリカラー)がキューティクルにくっついている理由になります。
つまり塩基性カラーの理論がアルカリカラーにも入ってる事になります。
色素がシャンプーで落ちている原因になります。
私が考えるシャンプー後の色流れはイオン結合仕切れなかった色素の流出と考えています。
なのでキューティクルに残った色素除去はしない方が良いのかなと思います。
頭皮の血行促進
血行促進の効果もあると言われています。
サロンで使われる炭酸水というのは気泡があまりありません。気泡が出ている時点で炭酸水の効果が薄くなります。
完全に水に溶けた状態だと皮膚に浸透します。気泡がある炭酸が混ざった状態だと皮膚に浸透しません。
つまり市販で売っている炭酸水は混ざった状態で皮膚は吸収しません。
だからげっぷがでるのかも知れませんが…
少しメカニズムを解説すると…
炭酸(二酸化炭素)が水に溶けた状態で皮膚に浸透します。
その後二酸化炭素が空気中に気泡としてでます。これが血行促進に繋がります。
ちなみに収斂作用もこれに重ねて作用している事が考えられます。
軽い消臭効果
匂いを発している成分はアルカリ剤もしくは酸性が強いものになります。
ヘアカラーの場合アルカリ剤になります。
これを除去するのが炭酸水になります。
ヘアカラー(色持ち)への関与は?
結論から言うと色持ちは悪くなると思います。なぜなら…
仮定に 残留色素がイオン結合によりキューティクル表面にくっついている と考えるからです。
賛否両論あると思いますが…
私の出した結論としてはあまりオススメできないです。
色持ちが劇的によくなるならもっと業界に浸透してもいいのかなと思います。
