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黒染めをする前の注意点
一度黒染めをすると次回カラーをして明るくできません。
なぜなら黒染めの色素が強すぎて、ブリーチをしないと明るくなりません。
あと赤みが残りやすくアッシュ系のカラーに振るのがとても難しくなります。
1年以上は黒染めは残る場合がほとんどなので
ブリーチを使わない場合は長い間思った色味がでない事があります。
実際、黒染め後のカラーをお断りしているサロンもあります。
もう少し詳しく説明すると
黒染め後のカラーはブリーチをしないとアッシュ系 マット系 ベージュ系 グレー系の色味はでなくなります。
ブリーチをしない場合は明るくならない事がほとんどです。
1年以上 黒染めしたという履歴は髪から消えません。(カットしない限り)
以上が注意点になりますがこれをみると本当は相当の覚悟を決めて黒染めをしないといけない事になります…
どういう場合に黒染めをするの?
1番多いのが就活です。
日本人の地毛は基本は3レベルから6レベルぐらいです。
学生時代に髪色を明るくしていざ就職活動をしようと思ったら地毛の黒い髪にもどします。
結構 抵抗があると思います。
くせ毛の人はすごく重く見えますし、スタイリッシュに垢抜けていた学生時代が羨ましくもあります。
黒染め前の対処法
黒染めをする前にヘアカラーを抜けやすい状態を作っておくのが1番の対策になります。
ズバリ「濃紺で黒に近づけていきます」
どういことか説明していきますね。
「限りなく黒に近い灰色」「ワインレッドを濃くして黒に近づける」など色味を濃くして黒に近づける事が1番いい方法になります。
ここで最近 言われてる外国人風カラーこれは 青の染料を濃く入れれる3レベルのアッシュというものが存在します。
これを使い「濃紺」にしていきます。
一度3レベルのアッシュで染めるだけでは「濃紺」まで落ちないので2回染めます。
そうすると一見 黒に見える「濃紺」の出来上がりです。
これの良いところは落ちてきた時に綺麗にアッシュを発色してくれるところと、次にカラーをするときに明るくする事が可能です。
ベースはブリーチです。
黒染めの毛束(3トーンの黒染め)と暗髪(サファイアの3トーン2回染め)

黒染めの毛束

暗髪(サファイア3レベル 二回染め)

そして13レベルの薬剤でヘアカラーをします。
比較画像

黒染め後 ライトナーでカラー

暗髪(サファイア3レベル 二回染め)の後ライトナー

暗髪にした方がヘアカラーで明るくなります。
しかも黒染めはここからが落ちないです。
※個人差があります。
では黒染めをしてしまった後の対処法
まずは黒染めの仕組みをおさえましょう。
黒染めはカラーの中でも少し特殊です。
なぜならカラー剤には大きく分けて3つの色素があります。
黒染めが特殊なカラーなのはその3つの色素全てが入って黒を構成しているからです。
通常3つ全ての色素が入ることはグレー(灰色)を除きありません。
青の色素
黄色の色素
赤の色素
この3つの色素から構成されるのが黒染めである。カラー剤で例えばアッシュの場合はほとんど青の色素のみで構成されたり マットであれば青の色素と黄色の色素で構成される。
なので3つ全てが入ることは基本的にはありえないものである。
黒染めが実は特殊といわれるのはここにあります。
黒染めを落とす方法
一度で落としたい場合
ブリーチをしましょう
ブリーチ必須になります。
ブリーチをする場合2パターンあります。
①ブリーチで抜けるところまで抜き 上から色を入れるパターン
これはダブルカラーの要領になります。

②ライトナーにブリーチを少し混ぜて明るくするパターン
こちらは少し難しくなるのですが…
ブリーチのパワーを少し弱めるイメージです。この場合は色味の幅が少し狭くなります。赤系の色味やオレンジなどが可能な色味になります。
理由はブリーチ力を弱くするので黒染めの赤みが残ります。そこに色素を足していきますので逆のアッシュやマットに振る事ができません。

サロンではどういう風にオーダーしたらいい?
①の場合
「ブリーチをして黒染めを落とし、(希望の色)にしたいです。」と伝えましょう。
予約の際はダブルカラーのメニューで予約しましょう。
②の場合
「ブリーチを少しだけ使い、(赤系、ピンクやオレンジ)の色味にしたいです。」と伝えましょう。
②場合には美容師力も試されますのでピンときてない美容師には「ライトナーにブリーチを少し混ぜる事は可能ですか?」と聞いてみましょう。
こちらも一回のヘアカラーでいける場合もありますが、ムラになる可能性があるので予約はダブルカラーでしましょう。
徐々に落としていく場合
「パーマを当てましょう」
なんのことかわからないかもしれませんが
パーマの二液には少しカラーを落としてしまう成分がはいっています。
それで少しずつ黒を削っていきましょう。
もちろん赤みが残ったりダメージはしますが
ブリーチなしで少しずつでも明るくしていきたいとおもっている方はパーマを当てましょう。
縮毛矯正やデジタルパーマでも可能です。
市販のヘアカラー(黒染め)の選び方
セルフカラーで黒染めをする時に色々な黒染めがあり迷うかもしれません。
基本的に黒染めと表記されているものは濃い色素がたっぷりと入っているのでどれも一緒になります。
注意点
まとめ
黒染めではなく「濃紺」の方がリスクが低くカラーを楽しめます。
黒染めは知識がないまましてしまうと怖いものです。あとからリスクを知って「なんで担当の美容師さんはそのリスクを説明してくれなかったんだろう?」という声も聞きます。
正しい知識を持ちカラーを楽しんでいきましょう。
