美容室で疑問に思った事はありませんか?
「あれ?今日は濡らしてヘアカラーするの?」そんな疑問にお答えしていきます。
それに関連して、セルフカラーする場合は濡れた髪にした方がいいのか?という所も深掘りしていきたいと思います。
まず初めに結論を言うと、セルフカラーは濡らしてしましょう。
Contents
濡れた髪にヘアカラーすると染まりが悪くなるって?
染まりが少し悪くなります。これは事実です。
なぜかと言うと…
①水分でヘアカラーの薬剤が薄まる
②キューティクルがずっと開きっぱなし
主にこの2つになります。(専門的な所は省略します)
1番の理由は、水分で薬剤が薄まるからです。
薬剤の色の濃さは数字で表されています。
サロンカラーの場合は数字が低い方が濃い色素が入っています。(セルフカラーの場合は逆になる事も)
薬剤が薄まると色素の濃度も低くなります。
少し難しくなるので
水分で薬剤が薄まるという認識が大事になります。
キューティクルが開きっぱなしというのも水分によってキューティクルが開いている状態で塗るので定着が少し緩くなります。
セルフカラーで濡らす事のメリット
では染まりが悪いのに濡れた髪にヘアカラーをするメリットは何でしょうか?
①スピーディーに濡れる
②ムラになりにくい
この2点になります。染まりが少し悪くなってでもこの2点を重要視する理由を説明していきます。あくまでセルフカラーの場合の理由になります。
スピーディーに塗れる
セルフカラーの場合、問題になるのは塗るのに時間がかかってしまった事です。
これにより最初に塗った所と、最後に塗った所の差ができます。
セルフカラーでムラになる大きな原因の1つです。
ちなみにもう1つのムラになる原因は薬剤選定ミスです。
ヘアカラーを自分で塗ってみるとよく分かるのですが、ダメージしていると毛先がうまくとけません。
髪の毛がひっかかり、綺麗にとこうとするとかなり時間がかかってしまいます。
自分は大丈夫と思っていても、髪質によってはひっかかりやすい人もいます。
男性でも黒染めの後やブリーチ毛などはひっかかりやすくなります。
セルフカラー時にひっかかりやすい髪質の特徴
・ダメージがある
・髪の毛が細い
・クセが強い
・黒染めをしていた
・ブリーチをしている
これらの人はひっかかりやすい可能性がありますので、セルフカラーをする際は濡らす事をオススメします。
ムラになりにくい
これはスピーディーに塗れるという事も重複しましたが、それ以外にも理由があります。
それは水分によって薬剤の馴染みが良くなります。
もっと言うと、薬剤の粘性が良くなります。つまり薬剤が柔らかくなります。
髪の毛についている水分と薬剤が混じり合い柔らかくなる事でカラー剤の伸びがよくなります。
伸びがいいと髪の毛の隙間に届くようになります。
美容師でもしてしまうヘアカラーの塗布ムラがあります。
塗ったつもりでも髪の毛を割いてみると塗れていないという事です。
この失敗のほとんどはブリーチ毛やハイダメージ毛に起こります。髪の毛に薬剤がなじみにくく塗ったつもりになっている事が多いです。
これをセルフカラーでないようにする為に髪の毛を濡らす事が大事になります。
濡らした方がいいヘアカラーのケース
以上の項目で濡れた髪に塗る事をオススメしましたが、スピーディーに塗れてムラが絶対でないという自信があっても濡らして塗った方がいいヘアカラーがあります。
ヘアマニキュア
カラートリートメント(カラーバター)
ヘナカラー
この3つをセルフカラーする場合も濡らす事を強くオススメします。
理由
①薬剤の反応の仕組みが違う
②コスト
この2点です。
薬剤の反応の仕組みが違うと言うのは難しくなるので時間があればこちらのリンクを読んでみてください。

分かりやすいのがコストです。
上の3つのヘアカラーは二剤がありませんので量が少なく、コストパフォーマンスが悪いです。
1つの薬剤を塗っていく為です。
なので濡れた髪に使用するのがオススメです。
実際にどれぐらい濡らすのがいい?
水滴が落ちてこないぐらいのウェット感です。
濡らしてタオルで拭いた後ぐらいでちょうど良いです。
あまりにも濡れた状態で塗っていくと薬剤が落ちてきます。肌についたら取れにくい薬剤もありますので気をつけてください。
シャワー以外で濡らす場合1つあると便利です。
ちなみに百均のでもいいですが、プロ用はより細かく噴射して壊れにくい(つまりにくい)です。
まとめ
いかがでしたか?濡れた髪の毛にヘアカラーを施した方がムラがなくスピーディーに染める事ができます。
サロンで濡れた髪にヘアカラーをする場合には薬剤を強くしたり放置時間を長めにとったりしています。それでも塗りにくい髪の毛には水分を含んでヘアカラーをします。
セルフカラーの場合はできるだけ濡らしてヘアカラーをしましょう。
