この記事はこんな人にオススメ
・白髪染めトリートメントが染まらない
・白髪染めトリートメントでほんのりそまった‥かな‥?と思っている人
・染まらない髪質だからカラートリートメントをあきらめていた
今回は白髪染めトリートメントで白髪が、染まらなかった人に向けて書いています。
記事を書いているのは100本以上のカラートリートメントの発色を検証した、大作です。
お友達に「カラートリートメントで白髪染めるのいいよー」とすすめられ、いざ使ってみると、「あれ?染まらない‥」なんて事もあります。
この記事では、白髪染めトリートメントが染まらない原因をすっきり解決して、髪の毛をツヤツヤにしていきましょう。
※普段聞きなれない言葉もでてきますが、分かりにくい言葉は最後にまとめていますので、分からない場合には参考にしてください。
白髪染めトリートメントをしっかり染める為に必要な事
白髪染めトリートメントを購入して、いざ染めて見ると『あれ?全然染まらない?』ということが意外に多くあります。
これは通常のヘアカラー(白髪染め含む)を行うよりも高い確率で起こります。
染まらない理由は次の項目から詳しく解説していきますが、白髪染めトリートメントをよりしっかり染める為には、ヘアカラーをしている髪の毛に染める事です。
他にも原因がありますので、白髪染めトリートメントが染まらない原因と対処法を、解説していきます。
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白髪染めトリートメントが染まらない理由【結論】
白髪染めトリートメントが染まらない原因は1つではなく複数あります。
まずは、白髪染めトリートメントが染まらない理由をまとめてみました。
白髪染めトリートメントが染まらない基本的な理由
- 髪の毛がブリーチされていない
- 塗る量が少ない
- 選ぶメーカー、色味を間違っている
- コーティング剤になるトリートメントがつきすぎている
この4つが簡単な原因になります。
しかしこの他にも、白髪染めトリートメント特有の『染まらない原因』があります。
- ランキングサイトの嘘
- ダメージ毛じゃないと薄ぞまりになる【検証あり】
上の4つの染まらない原因については、カラートリートメントが染まらない?の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
今回は、白髪染めトリートメントを染める上で最も勘違いしやすいポイントの、『ランキングサイトの嘘』と『ダメージ毛じゃないと薄ぞまりになる』という事をを詳しくみていきます。
コーティング剤がつきすぎていて、白髪染めトリートメントの染まりが悪い人は、ヘマチン配合のハホニコのシャンプーで、コーティング(シリコン)を落とす事をおすすめします。
こちらで洗い上がりや価格、買い方など詳しく書いています。
白髪染めトリートメントがバージン毛(健康な髪の毛)には薄染まりになる理由
基本的に、塩基性染料はダメージ毛にしか染まりません。
ダメージしていない髪の毛は染まりにくく、薄ぞまりになりがちです。
良く口コミやレビューなどで、
期待はずれでした。もう購入しません。
と画像をのせて、『染まらなかった』という口コミを良く見かけます。
これには2つ原因があります。
1、白髪染めトリートメントの塗布量は少なくないか?
2、健康な髪の毛ではないか?
大きくこの2つです。
塗布量や正しい染め方はこちらに書いていますので、参考にしてください。
もう1つは健康な髪の毛であるほど染まりが悪くなります。
これは髪の毛の表面のイオン結合によって、染料の吸着が変わります。専門的な話になりますので、詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。
染料の仕組みを省いて、覚えとく事は
『健康な髪の毛は染まりにくく、ダメージしている髪の毛ほど染まりやすい』という事です。
実際に、下記で『ダメージ別の染まり』を検証していますので、参考にしてみてください。
染料が濃い白髪染めトリートメントの記事はこちら
白髪染めトリートメントが染まらないのは?【ランキングサイトの嘘】
ランキングサイトなどで毛束を染めている画像は実は、染まりやすい毛束に染めている事がほとんどです。
染まりやすい毛束に染めているので、実際に染めてみた時とランキングサイトなどで見たイメージと大きくかけ離れる事があります。
この『染まりやすい毛束』というのが問題です。
白髪を染める時に使う毛束の種類
・動物の白い毛
・ブリーチ済みの白色に限りなく近い毛束
主にランキングサイトなどで使われている毛束はこの2種類になりますが、実はこの2種類の毛束はとても染まりやすいのです。
そもそも、ブリーチした髪の毛ならカラートリートメントは必ず染まります。
毛束を作る行程でブリーチが入ることがあります。真っ黒の髪の毛でも、ブリーチをして作っている事もあります。
時間がない人におすすめの白髪染めトリートメントはこちら
毛束を作る行程
少しだけ毛束ができる行程をみていきます。
黒の毛束を作る場合
髪の毛を集める(色も長さもバラバラ)→ブリーチをする→黒染めをして明るさを均一にする→販売
ブリーチ毛を作る場合
髪の毛を集める(色も長さもバラバラ)→ブリーチで明るさを調節→販売
毛束を作る場合は通常のヘアカラーは使いません。
なぜなら明るさにムラが出て売り物にならないからです。ムラをなくすために必ずブリーチ剤を使います。
ですので、毛束専門店の表記は『ローブリーチ毛』『ハイブリーチ毛』となっています。
ここで忘れてはいけない事が、『ブリーチを使ってる事』です。
ブリーチを使っている毛束を染めると、カラートリートメントは必ず染まります。
つまり、検証用や実際に染めてみて、使っている毛束が『ブリーチを使っているもの』だったら必ず染まります。
それが9レベルの毛束でも、購入しているものなら、ブリーチ剤を使っていますので、カラートリートメントの染まりは格段に良いです。
9レベルの毛束に染めた場合『おしゃれ染めで9レベル』と『ブリーチで9レベル』ではカラートリートメントの染まりは変わります。
これがランキングサイトにのっている白髪染めトリートメントの染まりの嘘になります。
ダメージ別に白髪染めトリートメントの染まりを検証してみた
健康な髪の毛ほど染まりが悪く、ダメージが激しいほどカラートリートメントは染まります。
根元の新しく生えてきた髪の毛には、理論上はカラートリートメントはほぼ染まらない事になります。
※塩基性染料のみ配合の場合
実際に染めてみました。
今回使った毛束は【白髪30%の人毛】に染めています。
そして、カラートリートメントで染める毛束を3種類作りました。
A. 白髪で、ブリーチやおしゃれ染めをしていない毛束
(新しく生えてきた健康な髪の毛)
B.白髪でおしゃれ染め(通常の白髪染め)をしている毛束
(今までヘアカラー白髪染めやパーマをしている髪の毛)
C.白髪でブリーチをしている毛束
(白髪をブリーチしている髪の毛)
誰でもこの3パターンにあてはまります。
少し分かりにくいかもしれないので、分かりやすくまとめると‥
A.白髪染めやカラートリートメントをした事がない人
B.ヘアカラーやパーマをした事がある人
C.ブリーチをしている人
です。この髪の毛をカラートリートメントで染めました。
↓今回使ったカラートリートメントはこちら↓
フラガールがどんな発色や色味になるのか気になる人はこちらで詳しく解説しています。
毛束検証
3種類の毛束にカラートリートメントを塗っていきます。
↓
検証の結果
A.白髪染めやカラートリートメントをした事がない人
B.ヘアカラーをした事がある人
C.ブリーチをしている人
このような結果になりました。
まとめると‥
白髪染めやカラートリートメントをした事がない人 | 1回染めでは白髪は染まらない 染まってもほんのり‥ |
---|---|
ヘアカラーをした事がある人 | そこそこ染まっているが、薄い所もある |
ブリーチをしている人 | 綺麗に染まっている 色味も感じられる |
比較画像
並べてみると、その差は一目瞭然です。
左がバージン毛ですが、やはり1回染めですと白髪が浮いています。
この事から、『ヘアカラーをしていない髪の毛にはカラートリートメントはほぼ染まらない』という事が分かります。
染める回数を重ねると染まっていきます
白髪染めトリートメントを効果的に染める為には?【裏技】
より効果的に染めるには、白髪染めトリートメントと白髪染め(ヘアカラー)との併用です。
ヘアカラーをしていない髪の毛は、カラートリートメントの染まりが悪いので、組み合わせて白髪を染めましょう。
具体的には‥
2ヶ月に1回ヘアカラーをする
↓
1週間に1度カラートリートメントをする
という組み合わせが良いです。
他にも、白髪染めトリートメントで何回も染める方法がありますが、髪質に大きくされたり人によっては全然染まらないという場合もあるので気をつけましょう。
色味の種類が多いおすすめの白髪染めトリートメントはこちら
こっそり裏技
カラートリートメントに、アルカリをプラスして染まりを良くする方法もあります。
しかし、美容師専売品で、いれる量を間違ったりすると、髪の毛がダメージしますので、自己責任でお願い致します。
\取り扱い注意!/
使い方は、カラートリートメントに1割入れて塗っていきます。
あまり沢山の情報は出せないので、興味がある方は調べてみてください。
白髪染めトリートメントのまとめ
最後までお読み頂きありがとうございます。
白髪用のカラートリートメントはヘアカラーと併用する事が1番効果的に染まります。
そして、ランキングサイトの闇にも触れましたが、それに加えて、白髪染めトリートメントは少し複雑です。
正しく使う事で、ツヤがでて白髪も隠せて良い所だらけです。
正しい使い方をして、毎日の生活にハリをだしましょう。
ブリーチ‥脱色剤を使ったカラー技法。ヘアカラーの中で最強の薬剤 (ハイライトや黒染め落としにも使われる)
白髪30%‥全部白髪で100% 黒の髪に白髪が30%はいっている。 白髪のパーセンテージで、白髪染めの薬剤の調合を決めたりする。
毛束‥毛の束。ここでは、検証用の毛束を指す。
コーティング‥髪の毛の皮膜。髪の毛を人工的に覆っている膜
9レベル‥髪の毛の明るさのレベル。ヘアカラーでできる明るさは1〜13レベルまで。9レベルは、茶髪と呼ばれる明るくもなく暗くもない明るさ。
おしゃれ染め‥通常のヘアカラー。白髪染めでもない、マニキュアやカラートリートメントではないアルカリを使った最も一般的なヘアカラー。