この記事はこんな人にオススメ
・ダブルカラーとはどんなカラーか知りたい
・ブリーチをしてみたい
・ダブルカラーの「色落ち」が知りたい
・ダブルカラーのオススメのデザインを見たい
今回はダブルカラーとはどんなカラーなのか徹底解説していきます。
この記事は、年間3500人ほどのヘアカラーのお客様が、来店しているサロンの美容師が、解説しています。
『ブリーチとは』という事を、詳しく書いていますので、かなりの長文になっています。
興味があるところを目次からとんでください。

Contents
ダブルカラーとは?【どんなヘアカラー編】
ダブルカラーとは『2回ヘアカラーする事』です。
ブリーチ剤を使う場合と、ヘアカラーを2回する場合があります。
ほとんどの場合は、ブリーチをしてからヘアカラーをするというのがダブルカラーになります。
どちらの場合もメリットやデメリットがありますので詳しく説明していきます。
まず初めにブリーチ剤がどのような薬剤でどれぐらいの明るさになるのか参考に染めてみました。

ブリーチとは?
脱色剤です。通常、カラー剤には脱色剤とカラーの色素がはいっています。
ブリーチ剤には脱色剤のみはいっています。
自分が持っている色素を脱色剤で抜いていくという事になります。
なので明るい色や原色系のカラーをいれやすいカラー剤(脱色剤)です。
つまり
『ヘアカラーではできない明るさを作る』のがブリーチになります。
普通のカラー剤には明るさが13レベルまでにしかなりません。
ブリーチなら、14レベル以上の明るさを作る時に使います。
ブリーチ剤を使うダブルカラー
ブリーチをする回数によって、色味の入り方が変わります。
ブリーチの回数の明るさの違いをまとめました。
ブリーチの抜け具合も個人差があり検証結果よりも抜ける人もいれば赤みが残ってくる場合もありますのでご注意ください。
今回は通常のブリーチ(ハイブリーチではない)を使用しています。
↓今回使用したブリーチ剤↓
ハイブリーチとは?
ブリーチ剤でも脱色力が強いものになります。ブリーチ剤でも、ローブリーチとハイブリーチに分けられます。

ブリーチの回数ごとの明るさまとめ
ブリーチをする回数で、黄色→薄い黄色になっていきます。
1回ブリーチ | 14レベルぐらいの明るさになる |
---|---|
2回ブリーチ | 16レベルぐらいの明るさになる |
3回ブリーチ | 17レベルぐらいの明るさになる |
4回ブリーチ | 17.5レベルぐらいの明るさになる この辺りから反応が悪くなる |
5回ブリーチ | 18レベルぐらいの明るさになる ブリーチのみで白まではいかない |
ブリーチの回数によるダメージ
ダメージをまとめる為に、ダメージの項目を作り判断してみました。
① 手触り
②乾きやすさ
③きれやすさ
の3点です。
ブリーチ1回 | ①手触り まだキューティクルの感触がありますがきしんでいます。
②乾きやすさ 自然乾燥でもすぐに乾くレベルです。 ③きれやすさ まだまだ切れず余裕があります。 |
---|---|
ブリーチ2回 | ①手触り 1回目よりきしむ感じが強くなりました。
②乾きやすさ まだ乾きやすい印象。 ③きれやすさ 強めに引っ張ると切れる |
ブリーチ3回 | ①手触り キューティクルがなくなりごわつくといよりもつるっとしています。
②乾きやすさ 乾きにくくなり水分を含みやすい ③きれやすさ ひっぱると伸びる感じてその後切れる |
ブリーチ 4回 5回 | ①手触り つるんとした感じ
②乾きやすさ 乾きにくく水分が抜けない ③きれやすさ 引っ張ると切れる |
ダメージがほぼない状態の髪の毛からのスタートになります。
特にパーマや縮毛矯正などをしている場合には、ダメージは跳ね上がりますのでご注意ください。
ブリーチをした時のメリットとデメリット
ブリーチをした場合には『色味が綺麗にはいる』という利点があります。
他の人とは違うヘアカラーをしたい場合や、赤みを消した綺麗な色味を入れたいなど、無限にデザインが広がります。
しかし、デメリットもあります。
それは
・髪の毛がダメージする
・色落ちがはやい
という2点です。
ダブルカラーの色落ちについては、下でもまとめています。
ここでは髪の毛のダメージについて解説していきます。
ダブルカラーのダメージはほとんどがブリーチした事によるダメージです。
ブリーチ剤は美容師が扱う薬剤の中でも1番強い薬剤になります。なので、かなりのダメージを負うことになります。
ブリーチのダメージを、減らす方法は『ケアブリーチ』を使う事が、今の所スタンダードです。
それ以外は、日頃のケアをマメにしていく事で、ダメージを減らしていきます。
ケアブリーチに関しては別の項目で詳しく解説しています。
ブリーチをするとダメージします。これはもう当然のことですので、仕方ありません。
でも『覚悟はしてたけどこんなダメージするなんて‥』と思っている人は、シャンプーやトリートメントと流さないトリートメントを良いものに変えましょう。
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ブリーチなしのダブルカラー
『ブリーチなしのダブルカラー』はあまり聞きなれないかもしれません。
実際にブリーチなしのダブルカラーをしている人はかなり少ないのですが、色味を綺麗にだすという点でいえば、オススメのカラーになります。
しかし、少し制限も加わります。
それは、明るい色味ができないと言うことです。
つまり『暗めの明るさで綺麗に色味をいれる事ができるヘアカラー』になります。
詳しくはこちらに書いていますので、ダメージを減らしたい人はぜひこちらを参考にしてください。

ダブルカラーとは?【種類別まとめ編】
ダブルカラーには沢山の種類があります。
2回カラーをするものは、全てダブルカラーと呼びますが、それぞれ特徴があります。
ハイライトとウィービング
ハイライトとは筋状に髪の毛をとり、ブリーチやヘアカラーをしていく方法です。
筋が太くなれば、ハイライトで細くなればウィービングという言い方になります。
こちらに詳しく書いています。

ハイライトとウィービングの基本的な事は別記事でものせてますので、ここではハイライトに色味をいれた時の仕上がりについて記載しています。
ハイライトにブリーチを使い脱色すると、筋状に明るい線が入ります。
筋が入っている所は、色味が濃くはいります。
ハイライト仕上がり参考例
アッシュの色味をいれた場合
→ベースはくすみ、ハイライト部分は青く【抜け具合によっては緑】なります。
グレーの色味をいれた場合
→ベースはすこしグレー感がでて、ハイライト部分はグレージュっぽくなります。
ピンクの色味をいれた場合
→ベースはピンクブラウンになり、ハイライト部分は、鮮やかなピンクに近くなります。
※入れる色味やベースの色でかなり違いがでます。あくまで参考例ですのでご了承ください。
インナーカラー
インナーカラーとは頭の下半分や、一部分だけ染めるダブルカラーになります。

染める部分は、もみあげやえりあしなどになります。
全体をダブルカラーするのに比べて、中だけになるので、普段できない色味にチャレンジしやすいです。
他にも全体染めるよりも、ダメージする範囲が狭いので、「ダメージしてもう髪の毛を切りたい」となりにくい事もいい点になります。
グラデーションカラー
グラデーションカラーは、根元から毛先にかけてグラデーションが、かかっているダブルカラーになります。
グラデーションカラーもダメージした所だけカットできるので、『スタイルチェンジはしたくないけど、雰囲気を変えたい』時にオススメです。
ダメージは毛先の方が、どうしてもひどくなります。
それとリンクさせた、とても合理的なダブルカラーになります。
1度グラデーションで染めると、カットしない限りベースはそのまま残るので、長く楽しめるダブルカラーになります。
男性の場合も毛先だけ染めるダブルカラーもあります。

https://minimodel.jp/r/tuXfnbi/photo?photo_id=zx0NleedK5ASbL4Hgp0spfoKuOrkJuAJ より引用
このように少し、パンキッシュでファンキーなイメージになります。
ユニコーンカラー
比較的あたらしいダブルカラーになります。
沢山の色味を使い、個性的な仕上がりになります。

海外でユニコーンは虹色で書かれる事が多く、その事から虹色のようなヘアカラーになります。
セルフカラーではなかなか難しいです。美容室によってもできる所とできない所もあるので、事前に確認していきましょう。
以上がダブルカラーの種類になります。
他にもこれらのダブルカラーは特殊カラーなどとも呼ばれます。
ダブルカラーとは?【色落ち編】
ダブルカラーは色落ちが早いと言われます。
その理由がいくつかありますが主な原因は
『ダメージ』になります。
通常のヘアカラーよりも遥かにダメージしている髪の毛に染めているので、色落ちが早いです。
ダブルカラーの色落ちを検証しているので下の記事も参考にしてください。

色落ちを防ぐ為には髪の毛をコーティングしましょう。
↓オススメのアウトバス↓
ダブルカラーとは?【サロンでの施術時間と値段編】
ここではサロンでの施術時間と値段についてまとめています。
美容室によって変わる場合があるのでご了承ください。
ダブルカラーの施術時間
通常のヘアカラーの倍以上の時間がかかります。
・通常のヘアカラー【1時間〜1時間半】
・ダブルカラー【2時間〜3時間】
以上が目安の時間になります。
もっと特殊な場合は+1時間ほどかかる事もあります。
例えばユニコーンカラーやトリプルカラーなどです。
施術前に美容師に時間などを確認しましょう。
ダブルカラーの値段
美容室によって様々な値段設定になっていますが、およその値段を計算する方法があります。
ダブルカラー→ヘアカラー2回分の値段
トリプルカラー→ヘアカラー3回分の値段
という値段が、だいたいの相場になります。
これに特殊な薬剤(カラートリートメント、ケアブリーチ)など+料金がかかる美容室もあります。
※ブリーチ剤を使う事で+料金になる美容室もあります。
ダブルカラーとは?【デザイン編】
ダブルカラーのデザインは、無限大です。
しかし、求めるものは『発色がいいカラー』になります。
中でも特に人気の色味の『アッシュ』『グレー』『ピンク』のデザインをご紹介します。
アッシュ系参考デザイン
アッシュ系の発色はこちらも参考にしてください↓

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ダブルカラーでアッシュ系の色味を入れると透明感が出て綺麗です。
グレー系参考デザイン
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ダブルカラーのグレー系デザインはカッコいいイメージになります。波巻きなどを合わせると、柔らかくなります。
ピンク系参考デザイン
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薄く柔らかいピンクもダブルカラーなら可能です。
ダブルカラーをしている芸能人
ダブルカラーをしている芸能人は意外と少ないです。
しかし、ファッションモデルが多く、時代を作っているアイコン的存在でもあります。
渡辺直美さん
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毎回、色味が変わり楽しみな渡辺直美さんです。芸人ですが、独特のファションセンスとキャラが際立ち、大注目です。
ローラさん
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ローラさんはベージュ系かグレー系のイメージが強く、ヘアカラーはクールな印象です。ですが、喋り口調が柔らかく、カッコいいと可愛いのギャップがあります。

きゃりーぱみゅぱみゅさん
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きゃりーぱみゅぱみゅさんは長くダブルカラーのイメージがあります。
透き通るような肌と、ダブルカラーが良くあっています。
透明感のお手本のような存在です。

藤田ニコルさん
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ファションモデルの藤田ニコルさんは、さすがはモデルさんと言ったヘアカラーです。感性なども見習いたいセンスです。

ダブルカラーとは?【上手にするセルフカラー編】
セルフでダブルカラーをするポイントはいくつかあります。美容師が、「ここに気をつけて!」という所をまとめました。
基本的な事は【セルフカラーの上手な仕方】にまとめていますので、参考にしてください。
ダブルカラー【セルフカラー】で気をつけるポイント
ブリーチのポイント
・早く塗る
・塗布のムラを少なくする
・時間をしっかりおく
2回目のカラーのポイント
・薬剤選び
・根元をたっぷり塗る
・暗くなりすぎないようにチェックする
以上の6項目が気をつけるポイントになります。
なぜこの事が大事なのか説明していきます。
・早く塗る
ブリーチ剤を使う時は、普通のカラー剤に比べるとムラになりやすいです。
なぜならブリーチ剤が、強力でしかも、反応の上限がカラー剤よりもずっと奥にあります。
ブリーチ剤にはこの特性があるので、早く塗り、最初に塗った所と最後に塗った所の差をなくす事が大切になります。
・塗布のムラを無くす
ブリーチは塗布ムラが出やすいカラー剤になります。
先ほど説明した通り『強力な薬剤』だからです。
塗布ムラを少なくする方法
①先に全体をまんべんなく塗る
②根元を塗っていく
③塗れてない所をチェックしていく
この方法がムラが少ない塗り方になります。
※美容師が塗る場合とは異なります。
① 先に全体を塗る作業は、出来るだけ手を早く動かします。
あまりここに時間をかけないようにしましょう。
② 次に根元を塗っていきます。
根元を塗る時は髪の毛を分けて根元を塗っていきます。
分け目を作って塗っていく要領です。
これを頭全体で行います。
③ 塗れてない所をチェックしていきます。
やり方は②の根元を塗った要領です。分け目をとり、塗っていきます。
事前に、頭に何も付いていない状態で、シュミレーションしたり、試してみるとスムーズに塗れます。
早く塗る裏技
早く塗る事と塗布ムラを少なくする為には、髪の毛が引っかかると難しくなります。
ギシギシの髪の毛の場合、『濡れた状態』で塗布するか、『トリートメントを少量つけた状態』で施術していくとすらすら塗布できます。
ブリーチの場合、薬剤が強力なので、トリートメントがあまり影響しません。しかし、通常のカラーの場合はトリートメントが影響する事もありますので注意してください。
・時間をしっかりおく
時間をしっかりおく理由は、1つです。
ブリーチは、薬剤の反応が終わるまでが長いです。
その為、時間は長めにおきましょう。
時間を長くおく事で、多少の塗布ムラが解消できます。
こちらの内容は ダブルカラーでアッシュにしてみた【美容師が選んだ厳正スタイル】にも書いていますのでそちらも合わせてお読みください。
・薬剤選び
薬剤選びは重要です。
薬剤の例はこちらにも書いています。
↓薬剤選びの補色の考え方もこちらに書いています↓

・根元をたっぷり塗る
2回目のカラーは根元をたっぷり塗りましょう。
なぜなら、根元が薄く毛先が濃くなりがちなのが、ダブルカラーの多い失敗例です。
塗り分けができそうな場合には、根元を先に塗り、毛先を後で塗りましょう。
・暗くなりすぎないようにチェックする
染料が急激に入る場合がありますので、5分→10分→15分とチェックしていきましょう。
チェックの方法
①1束の毛束をとる(小指の縦半分ぐらい)

②根元から毛先にかけて、薬剤をしごくようにとる

③しごいた毛束を広げて色味を見る

色味のチェックは初めは見にくいですが慣れると分かるようになります。
最近のダブルカラーとは?【美容師がこっそり教えるケアブリーチ編】
ここ数年のダブルカラーは増えています。
その理由はいくつか考えられますが、主にカラートリートメントの発色が良くなった事やHC染料が解禁になったことが考えられます。
もちろん、トレンドや流行の関係もありますが、個性を強調できる時代になりました。
ブリーチが増えた事で薬剤も進化しました。
ダメージを減らす『ケアブリーチ』と言われるものです。
ケアブリーチは色々なメーカーが出しています。
代表的なものでこの3種類です。
ブリーチ剤に混ぜて使うものがほとんどです。
特徴は
・ブリーチのパワーが弱くなる
・手触りが良くなる
感触剤が入っているので、手触りが良くなり、ブリーチのパワーも弱くなるので、使用する場合は注意が必要です。
セルフカラーをする時に、『薬剤の力が強すぎて焦る』という人は使ってみてください。
調合を間違えると、パワーが弱すぎる事があるので、注意が必要です。
最近のダブルカラーとは?【カラートリートメントが優秀すぎる】
カラートリートメントは沢山の種類があります。
今までは鮮やかな発色はマニキュアでしていました。
しかし、マニキュアの特徴はダメージしている髪の毛には発色が弱いという事がありました。
それを変えたのがカラートリートメントです。
カラートリートメントの特徴
・鮮やかな発色
・ダメージ毛ほど良く染まる
・トリートメント剤がはいっている
・色持ちが悪い
これらがカラートリートメントの特徴です。
カラートリートメントはこちらでも詳しくかいています↓

まとめ
いかがでしたか?ダブルカラーとは?という事をより詳しく書きました。
この記事を読んだだけであなたもダブルカラー上級者です。
ダブルカラーはデザインが無限大です。
ベースを1度作っておくと、何ヶ月も楽しめます。
自分だけのカラーを作っていきましょう。
